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第232回上海サイエンスフォーラムが成功裏に開催――ノーベル賞受賞者と共に宇宙の未来を考える

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20251015日、第232回上海サイエンスフォーラム「新たな視野、新たな宇宙」が上海図書館東館で開催されました。本イベントは、上海科学技術館、上海図書館、上海科学教育発展基金会、オーストラリア国立大学の共催により実施されました。今回は特別に、ノーベル賞受賞者でオーストラリア国立大学教授のブライアン・P・シュミット博士を招き、講演を行いました。シュミット教授は、遠くの超新星の観測によって宇宙の加速膨張を発見した功績により、ソール・パールムッター氏、アダム・リース氏と共に2011年のノーベル物理学賞を受賞しています。さらに、上海交通大学の祖穎教授と、上海中学国際部の天文愛好家の生徒たちも特別に招かれ、円卓対談に参加しました。

 

ブライアン・P・シュミット教授は『天文学の未解決問題』(原題:Some Unsolved Mysteries of the Universe)と題した講演で、聴衆に深遠で魅力的な宇宙探求の旅を届けました。教授は、アインシュタインが提唱しながら後に放棄した「宇宙定数」から話を始め、ハッブルによる宇宙膨張の発見を経て、自身が率いるチームによるIa型超新星の観測が1998年にもたらした画期的な発見——宇宙膨張の加速——へと論を進め、宇宙の壮大な過去と驚くべき未来を聴衆の前に鮮明に描き出しました。シュミット教授のこの発見はまた、宇宙が約70%の暗黒エネルギー、約25%の暗黒物質、約5%の通常の原子物質から構成される驚くべき混合体であることを明らかにしました。

 

上海中学国際部物理クラブの生徒たちは、「人工知能は天体物理学をどう変えるか」「暗黒エネルギーは宇宙の究極の運命にどう影響するか」などの質問を投げかけ、ブライアン・P・シュミット教授と祖穎教授と意見を交わしました。また、一般の人々に天体の美しさをどう伝えるか、研究を志す学生へのアドバイスについても両教授の考えを伺いました。円卓対談後、両教授はオンラインと会場の聴衆を前に、活発な質疑応答を展開しました。


上海の中学生代表や天文愛好家など、約200名の観客が会場での講演に参加し、10以上のオンラインプラットフォームでのライブ配信の累計視聴者数は338万人に達しました。参加者からは、ノーベル賞受賞者による講演を聴講し、上海交通大学の教授と直接対話できる機会を通じて、思考が刺激され宇宙の究極の運命について深く考えるきっかけを得られたことは、非常に貴重な経験だったとの声が寄せられました。


上海サイエンスフォーラムは、2009年の第1回開催以来、ノーベル賞受賞者や国内外の院士を含む第一線の科学者473名を招聘し、286回に及ぶ精彩な講演を展開してきました。オンラインとオフラインを合わせた累計聴講者数は3960万人を超えています。