ニュース

上海サイエンスフォーラムが開講、パーキンソン病治療の新たな標的を追跡

307113152

4月11日は第29回「世界パーキンソン病デー」である。その日、上海サイエンスフォーラム第223回および「世界パーキンソン病デー」特別イベントが浦東新区金海文化芸術センターで開催された。本回のイベントでは、復旦大学脳科学転化研究院の袁鵬研究員と復旦大学附属華山医院の呉凱敏博士を特別に招き、「FAM171A2を追跡:パーキンソン病治療の新たな標的」と題した科学講座を開催する。この講座は、一般の方々のパーキンソン病に対する理解を深め、パーキンソン病患者への関心を高め、パーキンソン病の研究と治療レベルの向上を促進することを目的としている。

講座の中で、袁鵬はパーキンソン病の発症メカニズムと臨床治療戦略について紹介し、現在の治療手段が運動症状の緩和において果たす役割と限界を説明した。さらに、病気の進行を阻止する治療戦略の開発の重要性を強調した。呉凱敏は、新たに発見された未知の機能タンパク質FAM171A2をパーキンソン病治療の新規ターゲットとして詳しく紹介し、そのターゲットの発見過程、疾患の発症・進行における役割、そして治療ターゲットとしての可能性について説明した。インタラクティブセッションでは、二人の専門家が観客からの質問一つひとつ答え、自身の研究の道のりや所感も共有し、会場は活気に満ちていた。

近年、上海サイエンスフォーラムはさまざまな分野の科学者と協力し、高品質な科学共有プラットフォームを構築している。2009年の開催以来、ノーベル賞受賞者、院士、科学者、教育者、芸術家、起業家を含む453名の専門家を招き、277回の素晴らしい活動を展開し、延べ2930万人以上のオンライン・オフラインの聴衆が講演に耳を傾けた。